タイトルの台詞はメジャーリーグファンならご存じでしょう。1910年代に活躍したジョージャクソンというスター選手がワールドシリーズの八百長事件に関わったと球界を永久追放された時に、裁判所を出てきたジョーに向かって少年ファンが投げた”嘘だと言ってよ、ジョー”という言葉です。
まさか、という連続。連日のニュースに身を切られるような思いでご覧になっている方も多いでしょう。何があったのか。そんなに苦しかったのか、そこまで追い詰められていたのか。あの時の言葉は嘘だったのか。音楽に救われることはなかったのか。思えば思うほど、やりきれない気分になってくるわけです。
でも、その度合いは、CHAGEさんや関係者の比ではないでしょうけどね。特にCHAGEさんのことを思うと胸が痛みます。一番近かったはずの相棒の不祥事、そればかりか、ある意味では連帯責任を取らされてる。辛いでしょうね。
何せ、いい大人なわけですからね。分別も思慮もあるはずの大人がアーテイストとしてだけでなく、人としても一生を棒に振る禁止薬物に手を染める。もし、報道されている通りだとしたらどんな事情があったにせよ言語道断。弁護のしようもないでしょう。
ただ、やりきれない気持ちになるのは、音楽が悪者になっているような気がするからでもあるんですね。音楽に罪はない、曲は悪くないと思っているのですが、どうなんでしょうか。
そういう意味では音楽が問われているのかもしれませんね。社会的な制裁を受けてしばらく時間が経てば、復帰できるのか。作品も含めて世間が許してくれるようになるのかどうか。それも音楽がどこまで愛されてきたかが試されることなんだと思います。
いずれにしても、諸々が明らかになるまで当分やりきれない日々が続くのかも知れません。ここ数日、いくつかのメデイアの方から、コメントを求められたりすることが何度かありました。でも、私生活には関心ありませんし、”転落の軌跡”を探すような音楽の聴き方や語り方はすべきじゃないような気がして遠慮させてもらってます。
またCHAGE&ASKAが聴きたい。二人で歌っているシーンが見たい。その気持ちは変わってません。この30年あまり、彼らが見せてくれたいくつもの場面はかけがえのないものばかりです。早く事態が沈静化することを祈ってます。
というわけで、明日は「J-POP TALKIN’」、LUNA SEAのRYUICHIさんのインタビュー。28日に出るライブベストとベスト、14年ぶりのツアーについての話です。曲ですね。LUNA SEAで「gravity」を。じゃ、お休みなさい。