そんな言葉があるのかどうか分かりませんが、昨日、好きな声について書いてたんで、その続きですね。今日は一日大瀧詠一さん。今週の21日に「EACH TIME」の30周年版が出るんで、それを中心にして彼の残したアルバムを聞いておりました。
今までも聞いてましたけど、どっちかと言うと聞き流し。あらためて検証、という感じでした。オリジナルが出たのは84年3月21日。30周年版は、これまでに出ていたものとは曲順から違うというまさに”FINAL COMPLETE”。このアルバムを仕上げて彼はなくなってしまいました。
大瀧さんの声も好きですねえ。柳さんのようなハスキーな渋さはないですけど、ちょっと鼻にかかったような艶っぽい甘さがある。GS声、なんですよ。誰が名付けたんでしょうね。どっかでそんな言い方を耳にして、それがしっくり来たわけです。
GSのバンドにそういう声のヴォーカリストが多かったのかな。胸を締め付けるような少年ぽさもありつつ艶っぽくて切なくて甘い声。ジュリーが典型、ショーケン、オックスの野口英人、最近ではTERUさんもそうかな。大瀧さんの声もそんな声でしょう。
そう、昨日の渋い方のラインアップに憂歌団の木村充揮さんを入れるのを忘れてましたね。先週12日に「憂歌兄弟」が出ました。アナログ盤がメインでCDがおまけというのが彼ららしい。20日に大阪フェステイバル・ホールでライブなんですよねえ。行けるかどうか瀬戸際になってます。
好きなヴォーカルにもう一つタイプがあるんですよ。それは尖った声、それでいてデリケートな痛みを抱えた声。氷室さんがその象徴なのは言うまでもありませんが。明日は八王子か。でも、やっぱり歌物が好きとうことになります。あ、「EACH TIME」に初めてついたインストは見事な聞き応えでした。
花粉すごいっす、っていきなりですけど(笑)。いきなり暖かくなって飛びまくってる。もう布団を一枚減らさないと駄目ですね。汗ばんでしまいます。春先は妙な事件が増えるのかもしれません。ベビーシッターの若者が2才の子を殺してしまったというニュースが辛い。
待機児童、多いですからねえ。無認可、無許可、無資格に頼らざるを得ない。急を要するのはオリンピックよりそっちだろという気もしますよ。というわけで、曲です。大瀧さん、「EACH TIME」から「1969年のドラッグレース」。
はっぴいえんどデビュー前に東北に車で旅行した時のことを歌ってるんだそうです。作詞をしている松本隆さんが以前、「1969年が僕らの文化のルネッサンスだったと思う」と言っていたことがありました。昭和44年ね。一昨日の話とリンクしましたね。じゃ、お休みなさい。