すごいですよねえ。朝、起き抜けにテレビをつけたらちょうど試合開始、第一打席でヒットでした。見ましたよ、ってだからどうだということでもありますが(笑)。リアルタイムで見た、ということに何か意味を感じてしまうのがライブ志向の強さなのかもしれません。ニュースを見ても実感が沸かなかったりするのに、中継で見ると感動する。音楽でもそうだと思いますよ、ってこじつけか(笑)。
いや、一概にこじつけとも言えないかもしれませんよ。さすがにメジャーリーグは簡単に見に行けませんけど、日本のプロ野球も出来れば球場で見たいですもんね。ライブと同じね。テレビの中継を見ても満足しない、むしろ欲求不満になってしまう。テレビのライブ中継番組が好きじゃないのはそういうことでしょうね。
でも、イチローはすごい。記録はもとより、故障しないし、休まない。無事これ名馬という言葉がありますけど、無事なだけじゃない。有事を持続した無事ですからね。どんなに賞賛してもしきれない。おまけに格好いい。シルエットがある。アイコンたる要素をたくさん備えている。
王さんと同じですよね。一本足というスタイル、あのシルエットがブランドになる。打席に入って投手の方にバットを向けて袖に手を当てる。それだけでシルエットになる。スターなんでしょうね。シルエットの重要性は音楽でも同じですよ。BOO/WYのあの全員のシルエットがまさにそれでしょう。
でも、感動的だったのは、ベンチから全選手が出て賞賛したことでしょう。アメリカのフェアさ、記録は記録としてほめる。力のある人は素直に認める。そういう国なんだろうなあと思いました。もちろん、そうじゃない面もあるんでしょうけど、アメリカの根底にはそんなメンタリテイがある気がします。
イチロー選手が元気なうちにアメリカでメジャーリーグを見たいもんです。後、来年しかないかなか。今年の成績次第ではヤンキースもどうなるか分からないでしょうからね。彼はシアトルよりニューヨークの方が似合うと思うのは僕だけでしょうか。太った人が怠惰に見られるニューヨークによく似合います。
でも、色んなことが起きますよねえ。藤圭子さんの訃報。加藤さんの訃報に劣らない衝撃でした。ニューヨークの話で言えば、彼女が引退してニューヨークに滞在していた時に偶然会ってるんですよ。そういうこともあって、思い入れもあったりしたんですが、言葉を失います。冥福を、とは言いにくい最後になるんでしょうか。
インタビュー二本立ては、良い時間でした。スピッツのアルバムも素晴らしいですし、泉谷さんのアルバムも、彼にしか出来ない味のあるものでした。じっくり、ちゃんと話したなと思えるインタビューでした。というわけで、藤圭子さん。「新宿の女」。僕は新宿のタウン誌を作ってましたから、デビュー直前の彼女にも会ってます。ご冥福を祈ります。じゃ、お休みなさい。