という時代があったんですよねえ。「幸拓」の「驚き桃の木、半世紀」ですよ。79年の「流星」について話してますね。30を過ぎて音楽なんてやってられるのか。30にもなってロックなんて言ってられるのか、その頃、拓郎さんは、そんな風に思っていた、という話をしてます。
そうなんですよねえ。今じゃ考えられない年齢感でしょうね。30歳という年齢が大きな壁だった。それまで「30以上は信じるな」というスローガンがあったくらいですからねえ。”Don’t trust over 30”というんですよ。若者たちが傲慢だったということなんでしょうか。天狗だったんですね(笑)。
傲慢、というか、恥ずかしい限りだったなあと自分でも思いますね。何だったんだろう、あの頃、ということはいつの時代でもあるんでしょうけど、そういう感じですよね。戦争中に特攻隊に行ってた人たちは、「今話しても分からない」と言ったりしてますけど、似てるかもしれませんね。
でも、それくらい上の世代と価値観が違ってたということなんですよ。ああいう大人になりたくない、ということが自分たちの支えだった時期があった。結局、同じような年になってしまうわけですが。結局、同じような年の取り方になってしまうんじゃないか、というのが、その頃、30を過ぎた人たちが直面していたことですね。
「篠島」の話をしております。お尻におできが出来てたんですか(笑)。そう、良い思い出ですよね。あの時は、映画の構成スタッフとして前乗りしておりました、という個人的な話は嫌がられますね(笑)。「外は白い雪の夜」誕生秘話。やっぱりこのコーナーは本にして欲しいな。天狗、気にしてますね(笑)。
そう79年の大晦日だ。あの日、青年館から浅草のニューイヤーロックフェスにはしごしたんだ。RCが髪の毛を緑色にして出てきたのにぶっ飛んで、ダウンタウンがやっぱり「古い歌は捨てる」と宣言してファイテイング・ブギウギバンドに改名したんだ。
いかにも70年代の終わりですよねえ。どうやって30代になるのか、模索していた。80年代という時代が途方もない時代に思えたんですよね。The ALFEEはこっから再デビューなんだ。ALFIEからALFEEになったいきさつ。ALFEEファンは知ってるんでしょうけど、なかなか新鮮であります。
「下落合やきとりムービー」かあ。下落合は林美雄さんの「パック・イン・ミュージック」でよく使われてましたね。林さん、なくなってしまいましたけど。サブカル大好きな素敵な人でした。ALFEEのブレイクはもう少し先ですね。お互いの自分史。面白いです。
79年、色んなヒット曲がありましたねえ、ってみんなそう思いながら聞いてるんでしょうね。30年以上前だ。もう少しすると80年代もそんな感じで振り返られる時が来るんでしょうね。やっぱり人は過去に縛られるんでしょうか。縛られているわけじゃないか。振り返ることの心地よさというんでしょうか。
ということでいきなり終わりだ(笑)。ギリギリまで「驚き、桃の木」を引っ張りましたね(笑)。じゃ、終わります(笑)。曲は何だ、メインテーマになっていた「流星」を。お休みなさい。