あらためてこの話でしょうか。一般紙の一面にも出てましたよね。まあ、今のテレビ界で誰よりも数字を取る人気者なんだから当然かもしれませんけど、でも、あそこまでとは思いませんでした。あんな大物というか本物との関係じゃ、見逃すというわけには行かないでしょう。
吉本も、妙にかばい立てしたら、自分の身も疑われるでしょうし。それでなくても”興行”という会社名なわけですからね。”興行”と言えば”その筋”。日本の芸能界と人昔前の”興行界”との関係を知らない人はいないでしょう。芸能界の近代化を旗印にしている会社としては、言語道断だったんだと思いますよ。
昨日も書きましたけど、今のコンサートを支えるイベンターという人たちは、70年代に拓郎さんを初めとする新しいアーテイストのコンサートを自分たちの手で作りたい、という学生が中心で大きくなってきた会社なわけで、そこに至るまでに、”その筋”の妨害や嫌がらせを受けながらやってきたという歴史があります。
そうやって考えると、引退は当然とは思うのですが、そうとも言い切れないという気もするんですよ。紳助さんが、なんでそういう筋を頼らないといけなかったか。今明らかになっている情報によると、10数年前、テレビの発言が元で嫌がらせをされていて、それを押さえることを依頼した、というのが発端となってますよね。
その時、どこも彼をかばおうとしなかったことが一番の問題だったんじゃないかなとも思うんですよ。もし、テレビ局が警察と連携して、彼を守ったら、そういう”闇”の人たちを頼る必要もなかったかもしれない。警察も、その時に、彼を警備していたら、どうなっていただろうか。彼は警察の大信奉者になったかもしれない。
もちろんこれは仮定なわけで、それ以前から”おつきあい”があったのかもしれませんけどね。でも、テレビだけじゃなくて日本のメデイアには、発言者を守る、という発想が乏しいですし。出演もさせて放言や言いたいことを言わせて、数字を稼ごうとはするけど、その責任は取らない。
もし、誰かがそういう発言をすると、謝りこそすれ発言した人は切り捨ててしまう。当事者にすれば、そうなった時に、身を守ってくれると思ったのが、そういう人だった、ということなのかなとも思うんですよ。というようなことも単なる推測ですが。まだまだ色んな話が出てくるんでしょうね。今までもてはやしていた人たちが手のひらを返す、という過程をまざまざと見ることになるかもしれません。
コンビの1万円札、同情ありがとうございました(笑)。後味の悪さをずっと引きずっているのは、あの「全然、気がついてなーい」という「馬鹿じゃない、このオヤジ、ラッキー」みたいな台詞であり口調なんですよね。悔しいというか情けないというか。屈辱的でありました。
というわけで。曲です。岡村靖幸さんがアルバムを出したんですね。24日発売でした。7年ぶりか。「エチケット」というタイトルで二枚。代表曲のセルフカバーです。すごかったな。ファンク魂というか、歌のグルーブというか熱度、というか。
デビューした頃から収まりきれないエネルギーが渦巻いてるというまさに奇才、という印象でしたけど、変わってないです。ほとんど一人で作っているというのもさもありなん、という感じ。46才。尾崎と同じ年なんですね。80年代の生きた伝説、ということになるのかな。復活、と言えるかどうか分かりませんが、活動していて欲しい人であります。彼の曲かな。「だいすき」を。じゃ、お休みなさい。