と言ってもその両者には何の関係もないです。それぞれの関連性を分析したり、共通する何かを探ったりということではありません、紛らわしてくすみません(笑)。先週末は70年代のことで頭が一杯で今日はビンラデインのニュース一色だったというだけの話です。オチが無くて恐縮です。
日曜日の「MIND OF MUSIC」が「70年代蔵出し名曲特集」だったんですね。もっと付け加えれば「70年代ノート発売記念・70年代蔵出し名曲集」だったわけですが。70年代のことを書いた本を出したんなら、特集すれば、と言って頂いてこうなりました。
なかなか自分からは言い出しにくいところもありますからね。でも、”蔵出し”というのが、ミソです。”蔵”から出してこないといけない。選曲に時間がかかったんですよ。週末は”蔵”に入ったきり出られない時間が続いておりました。”70年代蔵”はむちゃくちゃ奥が深い。
普通の「70年代名曲集」じゃ趣旨に反しますし、誰もが知っているスタンダードを並べるというわけにもゆかない。かと言って日曜日の午前中ですからね、あんまりマニアックでもまずい。そんなに知られてないけど、知らない人も耳を傾けてくれる曲じゃないといけない。
キーワードを考えたんですよ。”蔵出しキーワード”。最近の歌には出てこない言葉。たとえば”下宿””貧乏””煙草””旅””アメリカ”。加川良の「下宿屋」、ムーンライダーズの「すかんぴん」、五輪真弓の「煙草のけむり」、小坂忠「ふうらいぼう」、柳ジョージとレイニイーウッドの「青い瞳のステラ1962年夏」という具合ですね。
それだけじゃ聞きにくいかなと、「神田川」とか「びんぼう」とか「スモーキン・ブギ」「心の旅」、「ウイスキーコーク」とか、割と知られている曲を話のきっかけのBGにする。それと”蔵出し四天王”という四アーテイストをあげてその人たちの話をする。
それは”蔵の中の人”ということじゃなくて”この人の蔵に入ってみたい”という人たちですね。
達郎さん、ガロ、加藤和彦さん、拓郎さんの4組。曲はシュガーベイブの「風の世界」、ガロは「四つ葉のクローバー」、加藤さんは「シンガプーラ」、拓郎さんが「ビートルズが教えてくれた」。
それぞれのきっかけのBGにしたのが「DOWNTOWN」「学生街の喫茶店」「タイムマシーンにお願い」「結婚しようよ」。冒頭のオープニングがはっぴえんど「風をあつめて」という構成でした。
自分じゃうまくまとまったかなとは思ったんですけど、時間が短かったり、話が下手だったりして、思ったように伝ったかどうか、かなり心配になりました。
なんだか、昔の友達を紹介してるみたいで、緊張というか、落ち着かなくなってしまいました。あの頃さ、俺、こんな友達とつきあってたんだよ、みたいな感じですね。中には妙ヤツや妙な曲もあるんだけど、みんなイイヤツだったんだよ、みたいね。楽しかったですね。
70年代の音楽はみんな手探りな分、未完成ですけど個性があって面白いということも再認識しました。また蔵に入りたいです。また、”蔵”に入りたい、ね、股ぐらに入りたい、じゃないですって、そんなところに入ってどうするだね(笑)。
そんなこんなで今日は一日ボーッとしてちょっと片付けをしたくらい。久々に何もしない一日でした。連休らしい連休、ということになるんでしょうか。で、ビンラデインですよ。一日何もしなかったというか、こっちが気になって出来なかった、というのかな。
CNNを付けっぱなし。さすがに色んな角度から取り上げてました。パキスタン政府が本当に知らなかったのか、ムシャラフ前大統領に直接電話をかけていたのには驚きました。「あなたはずっと、ビンラデインはアフガニスタンにいると言ってたじゃないか」と問い詰めているんですよ。
直接電話をかける方もそうですけど、出る方もすごいですよね。アメリカのメデイアの力というのかな、報道の自立性というのかな。政府高官も出てきますし、9・11の時の国務長官でしたっけ、パウエルさんも出てきたり、キャスターも突っ込む突っ込む。
お国柄の違いと言ってしまえばそれまでなんでしょうけど。ジャーナリズムはああじゃないといけないんだろうなと思いました。何があったのか、何が真実なのか。”知る権利”というのはああいうことなんでしょうね。原発事故の時にアメリカが日本の情報発信に苛立っていたというのが分かる気がしました。
CNNも、バランスが良かったですしね。アメリカの勝利、と盛り上がる様を伝える一方で中東のメデイアの関係者を登場させて、”お祭り騒ぎは返って反感を買う”というアラブ側の意見も紹介してました。DNA鑑定はほんとにそんなに早く出来るのかという疑問も取り上げてました。
まあ、これで世界からテロがなるなるわけはないですけど、アメリカの今後イスラム世界へのスタンスは変わるかもしれませんよね。エジプトやシリアでの政変は、テロに向かわずとも政治を変えられるという流れにもなるんでしょうし、とか生意気なことを言ってますけど、にわか、です(笑)。
それにしても、2011年はすごい年になってますね。2001年と2011年。アメリカの”テロとの戦い”は、10年で区切りをつけました。日本の”災害との戦い”は、何年かかるんでしょうか。というわけで、曲ですね。何だろうな、美里さんの「10YEARS」かな。「80年代ノート」が書きたいです。じゃ、お休みなさい。